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2025.9.25
副皮が大きいのは異常?肥大する原因や切除(除去)方法まで解説

副皮(ふくひ)の大きさや形は人によって異なり、大きくても小さくても異常でないことがほとんどです。
しかし、副皮が大きいことで臭いや炎症といった衛生面のトラブルに加え、見た目のコンプレックスから精神的なストレスにつながることがあります。
日常生活での不快感や見た目の悩みは、セルフケアで和らぐ場合もありますが、「副皮切除術」で改善を目指すことも可能です。
本記事では、副皮が大きくなる原因や起こりやすいトラブル、改善が目指せる「副皮切除術」について解説します。
目次
副皮とは?どこにある?大きいと異常なのかも解説

副皮とは、大陰唇と小陰唇の間にある皮膚のヒダのことです。
大きいからといって異常ではなく、形や大きさには幅広い個人差があります。
副皮はどこにある?小陰唇と大陰唇の間にあるヒダ
副皮は、陰核(クリトリス)の周囲に位置し、陰核包皮(いんかくほうひ)や小陰唇とつながっていることもあります。
解剖学的な正式名称ではなく、大陰唇と小陰唇の間に見られる皮膚のヒダを指す俗称です。
副皮は体にとって大切な機能を持つ場所ではなく、役割はありません。
副皮が大きいのは異常ではなく「生まれつきの個人差」が大きい
副皮が大きいのは異常ではなく、生まれつきの個人差による場合がほとんどです。
副皮の大きさや形にはばらつきがあり、まったくない人もいれば片側だけにある人、二重や三重のヒダを持つ人もいます。
臭いやかゆみなどの不快感や、摩擦による痛みなどのトラブルがない限り、特に気にする必要はありません。
副皮が大きい・大きくなる原因3つ

副皮が大きいのは、「生まれつき」「女性ホルモンの変化」「加齢」の3つが主な原因です。
いずれも自然な体の特徴や変化であり、必ずしも「異常」と考える必要はありません。
生まれつき・遺伝による影響
副皮が大きいのは、生まれつきや遺伝による個人差が原因のひとつです。
身長や体格に違いがあるのと同じように、副皮の大きさや形にも幅広いばらつきがあります。
副皮の大きさや形の違いは、先天的な特徴であることが多く、異常と考える必要はほとんどありません。
女性ホルモンのバランスによる変化
思春期や妊娠出産など、女性ホルモンによる変化が原因で、副皮が大きくなることがあります。
ホルモンの影響で血流や水分量が増え、粘膜や皮膚がふくらむためです。
副皮の変化は誰にでも起こり得るもので、自然な体の変化なので心配はいりません。
加齢による皮膚や粘膜のたるみ
加齢による皮膚や粘膜のたるみも、副皮が大きくなる原因になります。
年齢とともに外陰部の皮膚や粘膜は弾力を失いやすくなり、副皮の大きさや形が変わることがあるのです。
加齢による副皮の変化は、多くの女性に起こり得ることで、病気や異常ではありません。
副皮が大きいと起こりやすいトラブル4つ

副皮が大きいと、臭いやかゆみ、黒ずみなどのトラブルが起こりやすくなります。
見た目にコンプレックスを抱いてしまう方も多く、精神的なストレスにもなりかねません。
通気性が悪くなり臭いやかゆみが起こりやすくなる
副皮が大きいと通気性が悪くなり、臭いやかゆみなどのトラブルが起こりやすくなります。
ヒダの間に垢や分泌物がたまり、放置すると不快な臭いや炎症につながることも。
特に汗をかきやすい季節や生理中は湿気がこもりやすく、こまめなケアが必要です。
▼予防するためにできること
・お風呂でやさしく洗い、清潔を保つ
・通気性のよいコットン素材の下着を選ぶ
・生理用品はこまめに交換する
臭いやかゆみが強い場合や、繰り返し炎症が起こる場合は、早めに婦人科で相談しましょう。
摩擦による痛みや黒ずみが生じるケースもある
副皮が大きいと摩擦によって、ヒリヒリとした痛みが生じるケースもあります。
また、刺激が繰り返されると肌を守るためにメラニン色素が作られ、色素沈着によって黒ずみが目立つことも。
▼予防のためにできること
・締め付けの少ない下着や衣類を選ぶ
・通気性のよい素材の下着を着用する
・長時間の自転車や激しい運動は避ける
予防しても痛みや黒ずみが改善しない場合は、婦人科や美容クリニックに相談しましょう。
「副皮切除術」で副皮そのものを小さくすれば、摩擦や黒ずみを根本から解決できる可能性があります。
見た目にコンプレックスを感じることがある
副皮の大きさは見た目のコンプレックスになりやすく、1人で抱え込みやすい悩みです。
気になる気持ちが強いと、性行為のときにストレスを感じたり、自己肯定感が下がったりするなど、精神面に影響することも。
副皮の見た目に関する悩みは、婦人科や美容クリニックで相談できます。
カウンセリングを通じて、悩みに応じた最適な方法(副皮切除術など)を提案してもらうことも可能です。
感染や炎症が起こることがある
副皮が大きいと汚れや分泌物がたまりやすく、感染や炎症を起こすリスクがあります。
ヒダの部分は通気性が悪く、放置すると膣や外陰部全体に炎症が広がることも。
感染や炎症の予防には、毎日の入浴やシャワーで優しく洗ったり、生理用品をこまめに交換するなど、日常的に清潔を保つことが大切です。
ただし、強い痛みやかゆみ、発熱がある場合は炎症や性感染症などの病気が隠れている可能性もあるため、早めに婦人科を受診しましょう。
副皮の大きさが気になるなら「副皮切除術」がおすすめ

副皮が大きくて悩んでいる場合は、「副皮切除術(ふくひせつじょじゅつ)」で改善を目指せます。
副皮切除術は、臭いやかゆみなどの不快感を減らせるだけでなく、見た目のバランスを整える効果が期待できます。
「小陰唇縮小とあわせて自然な仕上がりにしたい」といった思いから、美容目的で手術を選ぶ方もいますよ。
副皮切除術とは「余分なヒダを切除して大きさや形を整える手術」

副皮切除術とは、副皮と呼ばれるヒダのうち、余分に重なっている部分を切除して女性器の大きさや形を整える手術です。
臭いやかゆみなどの不快感や、見た目のコンプレックスなどを解消することを目的としています。
▼副皮切除術の流れ
工程 | ポイント |
デザイン | 副皮の形やバランスを確認し、切除するラインをデザインする |
麻酔 | 手術中の痛みを軽減するために、局所麻酔を行う |
切除 | メスまたは出血を抑える高周波メスなどを使って、余分な副皮を切除する |
縫合 | 傷跡が目立ちにくいように、極細の溶ける糸で縫合する |
手術は日帰りで行われることが多く、所要時間は30〜60分ほどです。
局所麻酔を注射する際はチクッとした痛みを感じますが、麻酔が効けば、手術中の痛みはほとんどありません。
不安があるときや併用手術で長くなる場合、局所麻酔の注射の痛みが苦手な人は、「静脈麻酔」を選べるケースもあります。
副皮切除術は痛い?注射の痛みとダウンタイムの痛みがある
副皮切除術は、麻酔を行うので痛みを感じないことがほとんどです。
ただし、局所麻酔の際に注射のチクッとする痛みや、ダウンタイムには痛みを感じることがあります。
▼痛みのタイミングと種類(局所麻酔の場合)
症状 | 痛みの種類 | 持続の目安 |
手術前 | 針を刺すときにチクッとした刺激 | 数秒〜数分程度 |
手術中 | 麻酔が効いているため、ほとんど痛みを感じない | なし |
ダウンタイム | 麻酔が切れるとズキズキとした痛みが出ることがある | 術後1〜3日がピークで、1週間前後で落ち着くことが多い |
術後はズキズキとした鈍痛が出ることもありますが、処方薬でコントロールできる場合が多いです。
保冷剤をタオルで包んで下着の上から軽く当てると、痛みを和らげる助けになります。
飲酒や激しい運動は、血行を促進して腫れや内出血が強くなり痛みにつながる恐れがあるため、術後1週間ほどは控えるようにしましょう。
強い痛みが長引いたり、出血が止まらない場合は、早めに医師へ相談することが大切です。
「副皮が大きい」に関するよくある質問

女性の陰部にある副皮(ふくひ)とは何?
副皮とは、「大陰唇と小陰唇の間に見られるヒダ状の皮膚」を指します。
小陰唇と一続きになって見えることもあり、区別しにくいのが特徴です。
特別な役割がある場所ではないので、においや見た目で気になるときは手術で解消することもあります。
女性の副皮が大きいのは普通?副皮がないのは異常?
女性の副皮は、大きい人もいれば、まったくない人もいます。
異常でないことがほとんどで、トラブルがなければ特に気にする必要はありません。
ただし、見た目のコンプレックスや、臭いやかゆみなどの不快感が続く場合は、「副皮切除術」で改善を目指すこともできます。
副皮にできものができてかゆいのは異常?
副皮に「かゆいできもの」ができるのは、副皮そのものが原因ではなく、別の病気や炎症が関係している場合があります。
副皮はヒダに汚れや湿気がたまりやすく、炎症や感染のきっかけになることがあるのです。
▼副皮まわりにできやすい病気の例
疾患名 | 主な症状 | 見た目の特徴 | 原因 |
接触性皮膚炎 | 強いかゆみ、赤み | 広範囲の炎症や発疹 | 下着やナプキン、石鹸などの刺激 |
性器ヘルペス | 痛み、かゆみ、発熱 | 水ぶくれや潰瘍 | ヘルペスウイルス感染 |
毛嚢炎・毛包炎 | 痛み、かゆみ、しこり | ニキビに似た赤いできもの | 毛穴に細菌感染 |
軽いかゆみなら一時的なこともありますが、強い痛みや発熱、しこりが大きくなる場合は性感染症などの可能性もあるため、早めに婦人科を受診しましょう。
副皮が炎症して痒い時やしこりができたときはどうすればいい?
軽いかゆみ程度であれば、市販のかゆみ止めや抗炎症成分を含む外用薬で一時的に和らぐこともあります。
痛みやかゆみが強い、または症状が長引く場合は受診のサインです。
▼受診を検討すべき症状
・痛みやかゆみが強い/長引く
・腫れや発熱を伴う
・しこりが大きくなる、繰り返しできる
・性感染症が心配な場合
副皮の炎症やしこりの原因には、毛嚢炎や接触性皮膚炎、性感染症(クラミジア・ヘルペスなど) が隠れている可能性もあります。
症状がある場合は放置せず、婦人科や皮膚科を受診して、診断と治療を受けるようにしましょう。
副皮切除術のメリットは?
副皮切除術には、「清潔を保ちやすい」「見た目の改善を目指せる」といったメリットがあります。
▼副皮切除術のメリット
効果 | メリット |
ヒダの間に汚れや垢がたまりにくくなる | 匂いや炎症のリスクを減らせる |
下着や衣類との摩擦がなくなる | 痛みやヒリヒリ感などの不快感を和らげる |
バランスのとれた自然な見た目に整えられる | 自己肯定感が高まり、精神的な負担も軽くなる |
「清潔に保ちやすいように整えておきたい」「介護を受けるときに見た目の不安をなくしておきたい」と考えて手術を受ける方もいます。
美容目的だけでなく、生活のしやすさや将来の備えにもつながるのが、副皮切除術のメリットです。
副皮除去後はいつまで腫れる?
副皮切除術の腫れは、術後すぐ〜3日程度がピークで、時間の経過とともに少しずつ落ち着いていきます。
▼副皮切除術後の腫れの経過
時期 | 症状の目安 |
術後すぐ〜3日 | 腫れや痛みが強く出やすい |
1〜2週間 | 腫れが徐々に軽快してくる |
1か月前後 | 腫れがだいぶ落ち着く |
3〜6か月 | ほぼ自然な見た目になる |
腫れは1か月ほどで引いてきますが、自然な見た目になるには3〜6か月ほどかかる場合もあります。
腫れを少しでも抑えるためには、手術直後は患部を冷やし、下半身への血流が増えるような飲酒や激しい運動は控えるようにしましょう。
副皮切除は失敗する?切りすぎたらどうなる?
副皮切除術は、経験や技術が不足している医師を選ぶと、仕上がりに満足できないケースがあります。
中でも「切りすぎ」によって、「見た目の不自然さ」や「性交時の痛み」などのトラブルにつながることがあるのです。
▼「切りすぎ」によって起こるトラブル
・左右差が出た
・つっぱり感が出やすい
・傷跡が目立つ
・膣の乾燥や性交時の痛みが続く
・不自然な見た目になった
副皮は一度切りすぎてしまうと元に戻すことはできません。
仕上がりやトラブルで後悔しないためにも、症例数が豊富で実績がある医師を選ぶことが大切です。
副皮が大きいことでお悩みの方は女性医師がいるXクリニックへ
副皮は、大きくても小さくても個人差であり、異常ではないことがほとんどです。
ただし、副皮が大きいために臭いやかゆみ、見た目のコンプレックスなど日常生活に不快感を感じ、1人で抱え込むケースも少なくありません。
Xクリニックでは、婦人科形成の経験が豊富な女性医師が在籍しており、デリケートな悩みも相談しやすい環境を整えています。
婦人科形成の施術方法も豊富で、必要に応じて組み合わせ治療のご提案も可能です。
副皮が大きいことでお悩みの方は、まずは気軽に当院の無料カウンセリングでご相談ください。
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